災害や防災について勉強しているんですが、その一環で先日(2019年11月)あべのタスカル(大阪市立阿倍野防災センター)でいろいろな体験をしてきました。
受講したのは震度7体験、余震体験、火災の煙体験、大阪市の被害想定の学習など1時間コース。
今回はその体験の内容についてレポートしていきたいと思います。
体験するには事前に予約が必要
まず気をつけたいのは体験には事前に予約が必要であるということ。
次のような流れになっていますよ。
- 予約の電話で日時を決定し仮押さえをする
- 申込用紙の印刷、記入
- 申込用紙をFAXで正式に予約をする
PDFファイルをUSBメモリに入れておけば印刷もFAXもコンビニからできますね。
場所は「あべのキューズモール」の南側
場所は「あべのキューズモール」の南側にあります。
JR天王寺駅からは歩いて7分ほど。
「あべのフォルサ」という建物の3Fにあります。
体験は他の方といっしょでしたし、予約した時間に遅れないようにしましょう。(着いたのがギリギリで電話がありました。。)
アクセスについての詳しい情報は公式サイトを確認してみてください。
荷物はロッカーに預けられる

あべのタスカル(3F)のすぐ外にロッカーがあるので、荷物を預けることができます。
100円必要ですが、100円戻ってくるタイプ。
体験がメインの施設なので、ありがたいですね。
時間になるとガイドが始まる
予約時間になるとガイドが始まります。
この日は土曜日だったんですが、小学生ぐらいの子どもと引率の方合わせて15名ぐらいでいっしょにまわることに。思っていたより多かったです。
私は2日ほど前に電話で時間を決めましたが、早めに予約しておいたほうがよさそうですね。
模型の画面を見ながら想定される災害を確認
まずは大阪市で想定される災害をまず学ぶことから始まります。
主に南海トラフの大地震、直下型の地震(上町断層帯地震)、淀川や大和川の氾濫の3つの説明がありました。
それぞれの災害ごとに気になる地域の被害想定(ハザードマップ)を自分で確認できるようになっていますよ。
▼此花区のもの。このようにプリントアウトもできます。

音声で学んだあと、ガイドの方に改めて説明してもらえるので、とてもわかりやすかったです。
ただ、情報満載で少し早口ではありました。
子どもといっしょのときは、同伴している大人のフォローがあるといいかもしれませんね。
津波の怖さを動画(ドラマ)で学ぶ
次にミニシアターに移動し津波の怖さを映像(ドラマ)で学びました。
津波想定の甘かった人が実際に亡くなるドラマで、その方の後悔が伝わってきます。
南海トラフで大地震が起こった場合、大阪市でも津波被害が予想されているので日頃から意識しておきたいですね。
(ドラマはリアルなので、苦手な方は途中退出してもいいとアナウンスがありました。)
リビングルームで減災を学ぶ
次に入ったのはリビングのような部屋。
▼ガスの元栓やブレーカーがどのようなものか確認できるようになっています。

また、地震が発生したあとの対処法について次のような説明と掲示がありましたよ。
- 地震発生
- テーブルなど丈夫なもので身をかくす
- 火に近づかない
- 揺れが収まる
- 火元を確認し、※ガスの元栓を閉め、ブレーカーを切る
- 出口を確保する
- 余震に注意する
- 裸足はダメ
- 連絡先の表示をする
※大きな地震が起こったとき、ガスは自動で止まるようですが、念のため閉じておきましょう。
火災時の消火を学ぶ
次は火災時の消火を学びました。
画面に実寸台のキッチンと炎が映し出されていて、それを消化器で消すという設定。
▼ゲーム感覚なので、子どもも楽しみながら学べそうです。

炎の上のほうではなく、下の方に吹きかけるのがコツだと教えてもらいました。
消化器が噴射されるのは20秒ぐらいなので、効率よく消火を行いたいですね。
天井付近まで炎が届くと消火は難しいので逃げましょう。
火災時の煙を学ぶ
火災時、亡くなる原因は煙がほとんどなので、煙について知っておくのはとても大切なこと。
横に広がるスピードは人間の歩行と同じぐらいで、上に上がるスピードは人間が階段を上がる10倍ぐらい速いそう。
煙は上に上に上がろうとするので、なるべく身体を低くするのはとても大事なことですね。
そして、逃げる際は次の人のために扉は開けるのではなく、扉は閉めるが正解だそう。けむりを充満させないことが大事みたいですね。
知らなかったので、とても勉強になりました。
その後煙が充満する空間内を低い姿勢で逃げる訓練も行いました。
におい含めて、リアル感はあまりなかったんですが、煙が上にたまる様子はよくわかりましたよ。
屋外を想定した余震体験

次に屋外を想定した余震体験も行いました。
地響きや上からガラスが降ってくる様子が音といっしょにかなりリアルで・・・
余震の怖さを感じられる体験でした。
町で地震にあったときは上を見てガラスなどに注意することが必要ですが、その大切さを身をもって感じることができます。(車にも注意が必要です)
震度7体験は手すりを持っていてもバランスが崩れる

最後は震度7の体験。
3・2・1と揺れが来るのがわかっていて、手すりを持って足を少し広げた状態でもバランスが崩れるんですね。
実際こんな姿勢のときに地震は来ないでしょうし、不意打ちで来たら何もできない気がしました・・・
(寝てるときに地震が来たときのシミュレーションもしてみたいです。)
ちなみに阪神淡路大震災を再現した揺れと、南海トラフの大地震を想定した2つの揺れを体験できます。
阪神淡路大震災を再現した揺れは正直リアリティがわかず、アトラクションのような感覚に。
揺れが短くて、縦に大きく揺れたからかもしれません。
一方、南海トラフの大地震は長くゆっくり大きく横に動く感じで、2018年の大阪北部地震を思い出し、怖さを感じました。
(身長制限と絶対座ってはいけないという注意事項がありました。)
あべのタスカルは家族で行くのがおすすめ
ということで、あべのタスカル(大阪市立阿倍野防災センター)での体験を紹介しました。
災害についての経験や知識の少ない子どもはもちろんのこと、大人も勉強になるので、家族で行くのが一番おすすめ。
むずかしいところは親が教えるのもいいかもしれませんね。
私自身もとても勉強になったので、また他の施設にも行って勉強していきたいと思います。