兵庫県は日本の縮図、西宮は兵庫県の縮図?『兵庫県謎解き散歩』『兵庫 地理地名地図の謎』のおもしろかったところをレビュー

兵庫県の本

阪急に関する本を先日読みましたが、今回読んだのはこちらの兵庫県に関する2冊の本。

兵庫県は「日本の縮図」と呼ばれるほど多様性があっておもしろい地域です。

早速興味深かったところを紹介していきますね!

『兵庫県謎解き散歩』

明石焼きのうんちくが個人的におもしろかったです。

地元・明石では「たまごやき」の名で親しまれている。冷たいだし汁で食べるのが本式だ。

冷たい明石焼き、一度食べてみたいですね〜。

イニエスタ選手の加入で今話題のヴィッセル神戸についてはこんな情報が。

平成7年1月1日に「ヴィッセル神戸」としてスタートした。ところが、練習初日であった1月17日に阪神・淡路大震災が発生、追い打ちをかけるように筆頭株主であったダイエーが撤退を表明する。

チームになって初めての練習の日に震災が起きたそう・・・。震災の年に優勝したオリックスだけでなく、ヴィッセル神戸も復興の象徴といえるかもしれませんね。

『兵庫 地理地名地図の謎』

尼崎の語源がおもしろい

西宮のおとなり尼崎の語源もおもしろかったです。

海の幸に恵まれていたことから「海が幸」と呼ばれ、やがて「海が崎」に転じ、尼崎となったとされている

今はあまり海のイメージはないので、少し意外ですね。

「日本の縮図」と呼ばれる理由

兵庫県が「日本の縮図」と呼ばれている理由がずらりと並んでいて、とても納得感がありました。
[box class=”blue_box” title=”日本の縮図と呼ばれる理由”]

  • 北には日本海、南には瀬戸内海があり気候が大きくちがう
  • 産業活動指数(全産業の生産活動状況を示す指数)が全国の平均に近い
  • 瀬戸内海沿岸には阪神工業地帯や播磨工業地帯があり工業が盛ん、中部から北部にかけては農林水産業が盛ん
  • 神戸のような人口が多い地域もあれば、但馬や丹波地方など過疎化が進んでいる地域もある
  • 淡路島もある
  • 海水浴、スキー、登山、温泉などレジャーが多様
  • 県民性の見本市と呼ばれるほど、県民性を一言で説明できない

[/box]
ここまで書いていて思ったんですが、多様性があるといったら西宮も同じですよね。

海もあり、山もあり、甲子園球場や有名な学校もあります。

西宮は兵庫県の縮図ともいえるかもしれませんね。

過去の西宮と阪急を知れる『阪急沿線の不思議と謎』『阪急沿線ディープなふしぎ発見』のおもしろかったところレビュー

阪急の本

西宮北口について記事をいろいろ書いていると、今の西宮に関してはだんだんと詳しくなってきます。

ただ、過去の西宮に関してはあまりわからないままなんですよね…。

そこで、今回阪急に関する本を2冊読んでみることにしました。

この記事では特におもしろかったところをご紹介したいと思います!

阪急に関する雑学がたくさん掲載『阪急沿線の不思議と謎』

「西宮北口」の由来

西宮北口駅の名前になっている北口って何を示しているかわかりますか?

「西宮の北にあるからかな」となんとなく思っていたんですが、その通りでした(笑)

宝塚南口も同じ理由で、宝塚の南にあるからその名前がついているそう。

そんなところに「にしきた」と「みなみぐち」の共通点があったんですね。

ちなみに京都には丹波口というJRの駅がありますが、これも同じだそう。

丹波の方にあるから丹波口というみたいですね。勉強になります!

阪急の中吊り広告にないもの

このブログを読まれているということは、きっと阪急電車に乗ったことがあると思います。

その阪急電車と他の電車との大きなちがいってわかりますか?

実は阪急には週刊誌の中吊り広告がないそう…

たしかに、いわれてみれば見たことないですね。

阪急の電車は、学生や子どもの利用客も多い。そのため、公序良俗に反する内容が含まれる可能性のある週刊誌の広告は、公共の場所である電車内にはふさわしくないとして、掲載の一切を断っているのである。

阪急らしいといえば阪急らしいですね。

阪急のすごさがわかる『阪急沿線ディープなふしぎ発見』

この本では阪急電鉄と創業者である小林一三さんのすごさが伝わってきます。

阪急は電鉄会社のパイオニア

阪急は「電鉄会社初」を以下のようにたくさんやっているそう。

  • ホームに設置されているコンビニエンスストア
  • 駅ナカの立ち食いそば屋
  • 鉄道会社が土地を開発したり幅広く事業を手がけるビジネスモデル

阪急電鉄は鉄道会社のパイオニア的存在であることがよくわかりますね。

小林一三さんの偉大さ

さらに創業者の小林一三さんはかなり凄い方であることも伝わってきます。

日本映画界を牽引するといっても過言ではない東宝であるが、じつはこの会社を作り上げたのも、何を隠そう小林一三である。

さらに関西学院はもともと神戸にありましたが、西宮へ移転の際、力を貸したのは阪急とのこと。

  1. 神戸の学校の敷地は狭く、資金もあまりなかった
  2. その話を聞いた阪急はすぐに関西学院との交渉に着手
  3. 阪急は甲東園駅西側の丘陵地を買収
  4. その土地を関西学院に安価で売却
  5. 阪急は関西学院の神戸の土地を高値で買い上げ
  6. 関西学院はその差額で校舎を建設

至れり尽くせりですね。

今の関西学院近くには神戸女学院や小林聖心もありますが、一帯を文教地区にして阪急電車の利用者を増やそうという意図があったようです。

今でも学生の利用者はかなり多いですし、小林一三さんの戦略はすごいですよね・・・。いつか伝記も読んでみたいと思います。

他に『兵庫県謎解き散歩』『兵庫 地理地名地図の謎』という本も読んでみたので、後日紹介させてもらいます。