西宮北口について記事をいろいろ書いていると、今の西宮に関してはだんだんと詳しくなってきます。
ただ、過去の西宮に関してはあまりわからないままなんですよね…。
そこで、今回阪急に関する本を2冊読んでみることにしました。
この記事では特におもしろかったところをご紹介したいと思います!
阪急に関する雑学がたくさん掲載『阪急沿線の不思議と謎』
「西宮北口」の由来
西宮北口駅の名前になっている北口って何を示しているかわかりますか?
「西宮の北にあるからかな」となんとなく思っていたんですが、その通りでした(笑)
宝塚南口も同じ理由で、宝塚の南にあるからその名前がついているそう。
そんなところに「にしきた」と「みなみぐち」の共通点があったんですね。
ちなみに京都には丹波口というJRの駅がありますが、これも同じだそう。
丹波の方にあるから丹波口というみたいですね。勉強になります!
阪急の中吊り広告にないもの
このブログを読まれているということは、きっと阪急電車に乗ったことがあると思います。
その阪急電車と他の電車との大きなちがいってわかりますか?
実は阪急には週刊誌の中吊り広告がないそう…
たしかに、いわれてみれば見たことないですね。
阪急の電車は、学生や子どもの利用客も多い。そのため、公序良俗に反する内容が含まれる可能性のある週刊誌の広告は、公共の場所である電車内にはふさわしくないとして、掲載の一切を断っているのである。
阪急らしいといえば阪急らしいですね。
阪急のすごさがわかる『阪急沿線ディープなふしぎ発見』
この本では阪急電鉄と創業者である小林一三さんのすごさが伝わってきます。
阪急は電鉄会社のパイオニア
阪急は「電鉄会社初」を以下のようにたくさんやっているそう。
- ホームに設置されているコンビニエンスストア
- 駅ナカの立ち食いそば屋
- 鉄道会社が土地を開発したり幅広く事業を手がけるビジネスモデル
阪急電鉄は鉄道会社のパイオニア的存在であることがよくわかりますね。
小林一三さんの偉大さ
さらに創業者の小林一三さんはかなり凄い方であることも伝わってきます。
日本映画界を牽引するといっても過言ではない東宝であるが、じつはこの会社を作り上げたのも、何を隠そう小林一三である。
さらに関西学院はもともと神戸にありましたが、西宮へ移転の際、力を貸したのは阪急とのこと。
- 神戸の学校の敷地は狭く、資金もあまりなかった
- その話を聞いた阪急はすぐに関西学院との交渉に着手
- 阪急は甲東園駅西側の丘陵地を買収
- その土地を関西学院に安価で売却
- 阪急は関西学院の神戸の土地を高値で買い上げ
- 関西学院はその差額で校舎を建設
至れり尽くせりですね。
今の関西学院近くには神戸女学院や小林聖心もありますが、一帯を文教地区にして阪急電車の利用者を増やそうという意図があったようです。
今でも学生の利用者はかなり多いですし、小林一三さんの戦略はすごいですよね・・・。いつか伝記も読んでみたいと思います。
他に『兵庫県謎解き散歩』『兵庫 地理地名地図の謎』という本も読んでみたので、後日紹介させてもらいます。
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